記憶の本棚

・読書感想を中心に映像作品へのコメントなども。

五郎治殿御始末/浅田次郎

矜持、志操。

決して「頑迷」ではない。

なるほど、かの時代とて不細工な人間はいただろう。時代が一色であることなどないのだから。

それでも、失われてしまった「美しさ」への憧憬を、これほど見事に描き出す浅田次郎先生の筆力よ。

たぶん、これも

「ブッチギリの恋愛小説」

なのだろう。先生の、「失われた美」へのオマージュ。

収録作品では『石榴坂の仇討』が一番の好みです。奥さんの嬉しそうな顔が目に浮かぶ。


それでこの本で一番のオススメはコレ。

「旅というものはの、決して後戻りしてはならぬ」(表題作より)

ああ、逡巡と悔悟にまみれたわが人生よ。このような言葉を言える人間に、なりたい。とても。

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結戸 要

結戸 要

趣味:読書、と言いながらここ数年は読書量が落ちていました。知人の読書家に触発されて、ブログに感想を記録していこうと思います。結構節操がないので、ジャンルが飛び回ると思いますが、お目に留まれば幸いです。

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