記憶の本棚

・読書感想を中心に映像作品へのコメントなども。

ロマンス小説の七日間/三浦しをん

・未読本棚三浦作品最後の一冊。

・以前に評読んで期待したほどではなかった。

・本筋と平行描写される物語との関連が不明。別に本筋と相互に影響しあうという関係でもなく、七日間の道具立ての意味が不明。

・おまけに主人公回りが全然共感できないし。

・ただ「あとがき」は面白かった。しかし「あとがきはおもしろかった」といわれる小説家も切ないよなぁ。

大いなる眠り/レイモンド・チャンドラー

・私立探偵フィリップ・マーロウもの第一作。

・ハードボイルド、というのは確かに格好いいんだが、じゃあ主役マーロウのハードボイルドに生きる「動機」とかいうものはどこにあるんだろう。まあそれはシリーズ読み勧めて行くうちに見えてくる設定なのかも知れない。

・発表1939年当時のアメリカの風俗って、こんなんだったのかなぁ。

ほたる館物語???/あさのあつこ

・あさのあつこさんのデビュー作。3冊シリーズ。

・後に『バッテリー』を書く作家は双葉より芳し。

・それにしても魅力的な人物を魅力的に描写すなぁ。大人も子供も切ないくらい真っ直ぐで、こちらの世界から「がんばれー」と声援を送ることになる。

・一子のおかあちゃんがまたいいキャラで、姑の着物でお父ちゃんに食って掛かるところが平和で楽しいです。

キミキス??/日暮茶坊

・ゲーム原作のライトノベルシリーズ2冊。

・これがライトノベルの名に恥じない軽さ。ほっとんど何も残らない文章。いや、貶めている訳じゃない。感心している。ローリー・キングとかの対極にある文章です。

・会話主体で進むところが、見事にキャラゲーム原作に準拠しているというかなんというか。

・まあ、ゲームファンのコレクターズアイテム、ですな。

シャーロック・ホームズの愛弟子 マリアの手紙/ローリー・キング

・シリーズ第3作。

・相変わらず主役コンビはクワセモノ、というかなんというか。

・モチーフとなるマリアの手紙は、好みの小道具だ。筋立ても、本筋、と思わせる線がふわりと身を翻す鮮やかさ。見事ではある。

・とにかく主役コンビがいけ好かない(笑)のに、読ませる文章が見事。

・今回もありがちな「名探偵が謎を解く」というストレートなミステリーものになっておらず、読み手として楽しく振り回される。

・ただなぁ、やっぱ主役コンビの「いけ好かなさ」が辛いや。という訳で今後も追うかは甚だ疑問。読んで損はないけど。


・それにしてもワトソン博士、とことんいい人

(笑)


シャーロック・ホームズの愛弟子 女たちの闇/ローリー・キング

・シリーズ第2作(但し発表は3番目)。

・主役メアリ・ラッセルと相方シャーロック・ホームズ、相変わらず変わり者で個人的には敬遠したい人種だ。

・にもかかわらず読ませるのは、緻密堅実な文章構成だろう。これは訳者の手柄も大きいと思われる。

・しかしミステリ物でありながら、肝心の謎がオカルト的描写のみでスルーされるところが辛い。もちろん、それが時代と世界を描写するスパイスではあるのだろうが、やはりねぇ。


・ワトスン博士、やっぱりいい人(^^)



不思議図書館/寺山修司

・寺山修司という人物がどういう本を面白がったか、ということだが。

・1980年の本なので、2008年の時点ではあまり目新しさはない。
・だが、当時としては相当に目新しい本を集めたことになったのだろう。

・なにより、直接挙げられている本の向こうに、この人の膨大な読書量が透けて見えることに感心した。

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結戸 要

結戸 要

趣味:読書、と言いながらここ数年は読書量が落ちていました。知人の読書家に触発されて、ブログに感想を記録していこうと思います。結構節操がないので、ジャンルが飛び回ると思いますが、お目に留まれば幸いです。

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