記憶の本棚

・読書感想を中心に映像作品へのコメントなども。

ゴッホは欺く/ジェフリー・アーチャー

・JAに外れなし!

・本作は大河ドラマ風ではなく、9月10日から26日までの短期間のサスペンス。

・冒頭から悪党は姿を現しています。セプテンバー・ストライクスを契機に息もつかせぬ追跡劇。暗殺者を振り切ったと思ったら・・・とこれもお決まりの展開ながら「手に汗握る」とはまさにこのこと。

・思ったとおり、タイトルが生きる生きる!!

・ただし、リープマンが回復不能なダメージを受けた理由が不明。大音量だけで?読み飛ばしたかなぁ??

月曜日の水玉模様/加納朋子

・あさの先生のThe MANZAIで解説を書かれていた加納さんに興味を持って手を出す。

・「名探偵と助手」タイプの短編連作。月曜日から日曜日までの7作で、じつにシャレた構成。三浦某とは比較にもならぬ。

・文体は堅実だが野暮ではない。陶子と萩が実に魅力的。ホームズとワトソン、というほど探偵役の陶子と助手役の萩に隔絶した能力の差がなく、なんというか、実にいいコンビなんだな。先頭斬って切り込む陶子さりげなーくフォローできる萩、という図式が実に嬉しい。

・7話のタイトルも実に気が利いています。挙げておきます。
 「月曜日の水玉模様」
 「火曜日の頭痛発熱」
 「水曜日の探偵志願」
 「木曜日の迷子案内」
 「金曜日の目撃証人」
 「土曜日の嫁菜寿司」
 「日曜日の雨天決行」

・どうです、読みたくなるでしょう?(^_^)。期待に背かない各話である事を保証しますよ〜。

・陶子の有能さが御伽噺じみてますが、それが、この作品が「優しい」雰囲気を持つことに繋がっているんだろうなぁ。

陶子と萩、うまくいきそうなラストがとても心地よいです。

僕は人生についてこんなふうに考えている/浅田次郎

・浅田作品の中から、より抜かれた作品の精髄。物語やエッセーから部分を抜き出してまとめられています。

・浅田ファン必携必読。忘れていた感動が蘇りまくります。

・但し、浅田作品をまだまだこれから読む、という人は読まないほうがいいですよ。まあ、読んでしまえば「本」として読みたくなりますけど(^^)。

・物語の中で、読まされるべき「文章」というのは確かにあって、このようなダイジェストの形で「初めて読む」むのは非常に勿体無い。あくまでも作品で読んだ者が、再読して頷くという本です。

・しっかしどれもこれもいいなぁ。

・個人的好みとしては、『月のしずく』の父子の別離のシーンが気持ち良いです。

The MANZAI??/あさのあつこ

・昨年10月に感想アップした??巻の続巻。4巻で完結。

・コンビの掛け合いが本当に漫才の台本みたいで抱腹絶倒。あさの先生、漫才の台本家でも食べられそうですぜ(笑)

・歩の心がメグに伝わる。万々歳の結末ではないけれど、秋本とずんずんずんずん歩いて行くんだ、歩!!

・読み手としての自分のストライクゾーンにズバンと来ました。

永久保管決定ー!

おいしいコーヒーのいれ方 ? 夢のあとさき/村山由佳

・買ってからしばらく手が付けられなかった。読むのがもったいなくって。

・ファーストシーズン完結。ショーリとかれんが結ばれる。中沢さん、敵ながら見事なラスボスぶり!

・なんかなぁ、抱きたい気持ち抱かない気持ち、受けとめてくれるかれんっていいなー。

・ショーリ、お前はすごいよ。かっこいいぜ。

・私、おいこーファンなんで、このシリーズは手放しで認めちゃいます。わはは。

・りつ子、回復してきたみたいで良かったなぁ。

人恋しい雨の夜に/浅田次郎 編

・浅田先生の編した「せつない小説アンソロジー」

・「忠度都落」「先帝御入水」が入っているところが流石だ。

・ほかにも宮部みゆき作品が入っていて、両先生が好きな自分にはとても嬉しかった。

・トップのカポーティの「ミリアム」が『せつない小説』なのかは微妙だが、ミリアムが見えちゃうミセス・ミラーの生活が切ないのかなぁ。

・ラストの浅田作品「ひなまつり」。泣かされる浅田節。せつないです。

最後の特ダネ/ジェフリー・アーチャー

・名手J・Aの戯曲。

・新旧のエース記者の対決を軸に、凄まじい勢いで流れている報道界の描写。息を呑む特ダネ合戦も、瞬時に流されていく。

・うー、うまいなぁ。

・実は編集長が作品のキーマンです。強烈だわこの人。

・ハリーとサリー、仲良く過ごしていけるといいね。

キミキス pure rouge ??/あきさかあさひ

・こちらもキミキス本。但しTV設定でのアナーザーストーリー。
 ?風のプロローグ
 ?思い出のラストシーン

・栄二と深月との音を通したほのかな触合い、はよかった。

・ただし地の文章はまるでト書き調だし、台詞はキャラと乖離して冗長だし、と。あくまでファンアイテムのレベルでしかない。

・TV版と大きく展開が異なるので、嬉しい人には嬉しいかも。

家守綺譚/梨木香歩

・「からくりからくさ」が梨木さんの精髄とするならば、この作品は上質の上澄み、だろうか。

・既読の梨木作品中、最も読み手の自分の好みに合った。

・近代文学調の文体で語られる不思議な風景。

・不思議が不思議でなかった世界、が見事に確立されている。

・文体も読みづらくなく、かといって格調を保っているところは驚き感心する。これは、間違いなく永久保管クラスだ。

ガールズ・ブルー?/あさのあつこ

・シリーズ2作目。
・理恵、美咲、如月。高校三年生になる。あいかわらず強烈に個性的な三人だなぁ。

・自分に嘘つかずに生きるというのは、ある種、若さの特権なんだろう。大人になれば「傲慢」と言われかねないことだけど、そう生きるってことは精一杯心を張っていないとできない。

・美咲の気高さがいいね。

・俺、ネイルアートなんて何がいいのか解らない。嫌いですらある。でもね、それが人に力を与えることもあるんだな、としみじみした。

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結戸 要

結戸 要

趣味:読書、と言いながらここ数年は読書量が落ちていました。知人の読書家に触発されて、ブログに感想を記録していこうと思います。結構節操がないので、ジャンルが飛び回ると思いますが、お目に留まれば幸いです。

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